~スリットからスッキリ6電車~

公開日:  最終更新日:2015/04/24

僕の背後から、どす黒い何かが語りかけている事に気がついた。

「ひっ」と、声にもならない程の細い声をあげて、驚くくらいだ。

耳もとで聞こえるそれは、
太くてとても低いまるで、大太鼓の音が体を伝う振動のような。
そんな声が微かにささやいていた。

「もっと、いい事教えてあげようか」

僕は、音がなる程に唾を飲み込んだ。
ゴクリ…と。

静かに頷くと、「●●駅~、●●駅~」

駅のホームについた。

そっと後ろ振り向くと、体つきがまるで陸上部で鍛えたかのような
肩幅が大きく、僕と比べて鉄壁の壁のような
そんな大男がこちらを睨んでいたんだ。

僕が驚きと恐怖をしている事に気がついたのか。
彼は眉間にシワを寄せ、申し訳無さそうな顔で静かに言った
「ああ、すまん。脅かすつもりはなかったんだ。
その、よかったらここの公衆トイレで一緒に…」
そう言うと彼は、両手を前に出して、

右手で指オッケイサインを作り、左手の人差し指で
その丸いところに指を入れた

僕は、彼のあまりにも似合わない体型と行動に
少しだけクスっと笑ってしまった。

もちろん僕は、オッケイサインを出して
そのまま彼に付いていきました

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